〜ゲームについて素人から知れる、作ろう〜 アイディア検討(ゲーム制作ツール「machination」:実践編その2
「machination」確率操作に関して
前回までは簡単にmachinationをいじって見ました。(まだ見ていない方は最初から見ることをお勧めします)
今回は確率操作について扱っていきますよ。
ここからはどんどんと複雑なものが表現できるようになっていきます。
では前回の続きから。
実際に動かして見て、上の図のように動いたことを覚えているかと思います。
ここからさらに発展させていきます。
二つを繋いでいる矢印(Flow)をクリックして、labelにDと入れて見てください。
Flowの下に変なマークが出ましたね。これはダイスを表しています。(DiceのD)
ダイスというのはランダムで1〜6が出ますよね。それが実装されます。つまり、さっきまでは一定時間に1ずつ生成されていたのが、一定時間ごとに1〜6数がランダムに生成されます。
見やすいようにsourceのActivationを変えてみます。
前回設定した星マークを二重丸マークに変えてみてください。
この状態でrunを押してみてください。
どうでしょうか。
はい、何もおきません(笑
動かなくてバグかと思った方。これが正しいです(笑
ではrun状態でsourceにマウスを合わせてみてください。枠色がオレンジに変わる。つまりクリックできる状態です。クリックしてみてください。
はい、この二重丸マーク時はクリックできるようになり、それの起動をクリックによって管理できます。
この状態であるとクリックした時に何個出て行くかがランダムであるのが非常によくわかるかと思います。
また、今回はまだ使いませんが同じようにSやMやSTというランダム値生成コマンドがあります。
なぜこのような機能があるのか。
これは不確実事象を想定されているからです。
ゲームバランスを考える上で重要なのが乱数(Dice)、プレイヤースキル(Skill)、マルチプレイヤー性(Multiplayer)、戦略性(Strategy)といったものです。つまり直接的に一定の値として想定できない部分です。
この通常ランダムな部分をランダムとして設定することで統計的により、結果的に可能性の高い値を抽出できます。
序盤で言った統計が取れるというのはこういった部分が存在するからです。
もちろんこれらは一定の値しか出せない、なんてことはないです。
labelをDからD3-1として起動してみてください。
今回は0〜2の数がランダムに出て行くのがわかったと思います。このように設定を変えるとランダムの値を変えることができます。
より厳密にいうと、Dのすぐ後の数字が選択肢数と最大の数。D3の時は1〜3の数字がランダムで出てきます。つまりDだけの時はD6と同じ状態であると言えます。
その後の-1で最大値を変えることができます。例の場合D3なので選択肢数が3、最大値が3ですので1〜3になるはずが、-1をつけることで最大値が2になり、選択肢数は変わらず、結果0〜2ということになります。
Q,では3〜7を出したい時はどうすればいいでしょうか。考えてみてください。
答えは記事の最後に提示します。
今度は完全な確率性にしたいと思います。
labelをD3-1から50%にしてみてください。
今回は出るのとでないのが五分五分になっていることがわかります。
今回は確率操作についてやってきました。
これで少しずつ複雑な操作ができるようになってきましたね。
次回はまた新たなGraphを使えるようにして、さらに複雑な表現を可能にしていきます。
最後に、前回紹介を忘れていたデータの保存方法だけ触れて、終わりにしたいと思います。
まず、右上のGraphとなっている所をFileに変えます。
それから、そのSaveをクリックすると、PCのファイルが開きます。あとは好きな場所に好きな名前で保存すれば完了です。
開きたいときは同じ画面のOpenを押し、その後保存したファイルを選択すればできます。
ちなみにNewを押すことでまっさらの新しい画面を開くことができます。
ということで今回はここまで。
ではまた次回お会いしましょう!
またね!
Qの解答:D5+2